まずは「行きたい所」に行きましょう
「絵本をかきたい」と思ったら、まず、やることは「行きたい所にいってください」。
それが「山に登りたい」なら山へ。「スーパーマーケットに買い物」だったら「スーパー」に。「おばあちゃんに会いたい」なら「会い」にいってください。そこはあなたの好きな所ですから。
「山に登ぼる」なら、自然にかこまれて、空気がおいしいことでしょう。登り道でだんだん疲れて、背負ったリュックが重く感じ、「ここをがまんすれば頂上だ」と自分にいいきかせるでしょう。途中で野ウサギが現れたり、ヘビがニョロリ…現実から空想の世界へ入っていきましょう。
「スーパーにいく」だったら、野菜や肉や魚や調味料やレトルト食品や惣菜…ここはアイディアの素材があふれています。「さて、夕飯は何にしようかな…おや、このカップ麺はじめて見るわ…!」。この不思議なカップ麺をたべたくなりますよね。どんなカップ麺だと楽しいか、考えてください。
そして、「おばあちゃんに会いに行く」なら…「おばあちゃん、遊びにきたよ。」「あれーっ、よう来たね」「はい、お土産はおばあちゃんが大好きな、ケーキよ」「ありがとうね。でも、それ、食べられないの。お医者さんにダメって言われてね…」「どうしたの、どこか具合悪いの」「それがね…」二人の会話は続くます。
孫娘は、会わない間にも、年をとっていくおばあちゃんのことを心配し、おばあちゃんは、大人になっていく孫娘を誇らしく思います。このように、無理なくかけることが出来るところへ、まずはいきましょう。
「自分にあった絵本の世界」をみつけましょう
自分はどんな絵本をかきたいか、考えてみましょう。または、探してみましょう。
例えば、空想の世界のお話を作り、それに絵をかいて絵本にしようと思っても、空想がうまく広がっていかない方もいます。日頃から空想好きな方なら、空想が楽しく展開していきますが、それがうまくできない方は「自分は空想の世界の絵本が向いているのかな」と考えてみましょう。
「空想にあふれた、あの絵本のような絵本をかきたい」という憧れも大事ですが、「自分がかくのに向いている絵本の世界」をみつけましょう。「家族やペットや普段の暮らしのような身近な世界の絵本」「辛口のぴりっとした風刺の世界の絵本」「読んだ人が大笑いする絵本」など自分にはどれがいいか考えてみましょう
お話づくりの入り口はたくさんあります
・「絵本を書きたい」と思ったら、「行きたい所にいってください」
・「自分はどんな絵本をかきたいか、考えてみましょう」
これらを、もっとわかりやすくいうと、「自慢話の絵本」、「愚痴でいっぱいの絵本」、「自然につしてかいた絵本」、「おいしい料理のおいしい絵本」、「鉄棒がうまく出来るようになる絵本」「お小遣いの使い方の絵本」「お手伝いは楽しいの絵本」など、ご自分の考えをお話しにして絵本をかくのです。
初めは、「かきやすいこと」を絵本にしてみてください。